(映画)天地明察 観たぞー
2012/9/28
突然、午後、時間が空いたので新宿ピカデリー で観てきた。12:25スタートの127席スクリーン*4(でっかい視聴覚室な感じ)で、二割位の入りかな?平日の真昼間だからこんなもんだろう。
こんなボロボロの原作で、滝田洋二郎監督と「天地明察」製作委員会の皆さんは概ねよく頑張った。万が一オオコケしても、それはあなたたちの所為ではなく、すべて原作者に起因する。
ストーリーと役者の演技はさておき、主だったところだけ。
1.算額の問題は全面的に改訂。
2.北極出地の観測機器はほぼ妥当なものを使用している。んが!
角でんでん太鼓型歩数カウンタはいただけない。空海の招来した数珠で十分だった。
あの変な歩き方も勘弁してほしかった。
3.象限儀は地味~に出てくる。あの目盛では何度強弱半位の精度だろう。
真鍮色に輝く副尺をクローズアップすると伊能忠敬バージョンだとばれてしまう。
つらいところだったね。滝田監督。
そのくせ観測値は、360度100分表現。秒はない。数値自体はどうなんだろう?
どのみち秒までの精度がないから、遠心力やら重力異常やら光行差(?)やらの
補正が施された現代の値をパクってしまう心配はない。
4.「犬若岬」は出てこない。「加賀藩」のすったもんだもない。
5.最終観測地「三厩」はあっさり捨て去り「大間」な感じ。はっきりしない。
6.「必至」は関孝和とのからみで一回のみ。他は「御意」。
「碁の語彙」だの「勝負の語彙」だの変な解説がないのでさほど気にならない。
7.象限儀ではなく渾天儀に拘ったのは正解。だがアルマジロドームはいただけない。
8.海外(たぶん欧州)の世界地図の真ん中が日本だなんて・・・変。
ど真ん中に見えているのに「日本は何処でしょう・・・」なんてしらじらしい。
9.「梅小路」は北極出地当てバトルではなく日蝕当てバトルになっている。
「ロッキー」みたいでなんか変。「えいどりあーん」じゃなくて「だんなさまぁー」だ。
算額の問題に関してはおいおい。
— posted by nitobe at 09:46 pm Comment [0]
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